今回は、友人のNinja250(EX250L)のタイヤ、チェーン・スプロケ、オイル交換を行います。
交換前の状態
前後タイヤ
入庫してきたときのタイヤはこんな感じ。
フロント↓

リア↓

フロントタイヤは間もなくスリップサインが出るかという感じですが、リアタイヤはまだ溝は残っていそうです。しかし、各タイヤのサイドを見てみると、、、
フロント↓

リア↓

劣化が進んで亀裂が入っているのがわかります。製造年を確認すると、20年でした。5年以上経過していると、そりゃ劣化も進むでしょう。というわけで、前後とも交換です。
チェーン・スプロケ

ドリブンスプロケットは、摩耗して尖りはじめています。また、チェーンも場所によっては動きが渋い部分もありました。錆もところどころに見えますし。
フロントタイヤの交換
というわけで、早速作業を開始していきます。
新しいタイヤはIRCのRX-02。クセがなく、素直なハンドリングで私は好きです。真冬にジムカーナの練習に使ったこともあります。

ホイールの取り外し
まずはホイールを外します。
アクスルシャフトのナット側には割りピンが入っていて、ナットが回らないようになっています。まずはこの割りピンを外します。

その後、メガネレンチを使ってシャフトを緩めます。まだこの時点では緩めるだけで、外しません。
ナット側は22ミリ。

シャフト側は17ミリです。

続いて、ブレーキキャリパーを外します。
キャリパーボルトを外すために、ABSセンサの線が邪魔で工具を掛けられなかったので、線のガイドを固定しているボルトを緩めて線を動かすことができるようにします。

キャリパーボルトは12ミリのメガネレンチで緩めました。

トルクを掛けなければならない上記工程を終えたら、メンテナンススタンドを使ってフロントタイヤを持ち上げます。

その状態でシャフトを外し、フロントホイールを外します。

タイヤの脱着
外したホイールから、タイヤを外していきます。
まずは、タイヤバルブレンチを使って、エアバルブのバルブコアを外します。バルブコアを外すと、タイヤ内の空気が一気に抜けます。

バルブコアを外したら、ビードブレーカーでビードを落とします。ビードブレーカーで一か所落とすと、あとは手でビードを落とせるようになります。これをタイヤ両面。

タイヤはタイヤレバーを使って、手で外しました。

エアバルブも新しいものに交換します。古いエアバルブはカッターで返しの部分を切断し、取り除きます。

新しいエアバルブ。

バルブは、タイヤバルブ装着ツールを使って取り付けました。てこの原理を使ってバルブを引っ張り、簡単に取り付けられるツールです。個人的には買ってよかった工具だと思っています。

新しいタイヤに、ビードクリームを塗ります。

組んでいく途中で問題発生。タイヤが硬くてなかなか入りません。というわけで、タイヤウォーマーを使ってタイヤを温め、柔らかくする作戦を決行しました。

タイヤウォーマーで温めること約30分。無事にタイヤは柔らかくなり、無事に組付けられました。師匠はなぜあんなにサクッとタイヤを組むことができるのか。。。
エアをコンプレッサーで入れていき、ビードを上げます。

ホイールを車体に取り付け、フロントタイヤの交換完了。

アクスルシャフトの締め付けトルクは88N・m、キャリパーボルトの締め付けトルクは25N・mだそう。
チェーン・スプロケ・リアタイヤの交換
つづいて、チェーン・スプロケ・リアタイヤの交換を並行して進めていきます。
新しく用意したチェーン・スプロケはこちら。安さ重視でノンシールチェーンにしたとのこと。また、Ninja250(EX250L)のスプロケットはドライブ14T、ドリブン44Tなのに、今回41Tを買ってしまったということ。また、チェーンも純正は108Lだけど、106Lを買ってしまったらしい。取り付けできるかは分かりませんが、とりあえずやってみます(もっとよく見て買ってほしかった)。

ドライブスプロケットのナットを緩める
チェーン・スプロケット交換における鬼門、ドライブスプロケットのナットをまずは緩めます。ここは127N・mというスーパートルクで締め付けられています。
スプロケットカバーを外すにあたって、シフトペダルのポジションを再現できるようにマーキングしておきました。

10ミリのレンチでボルトを外し、シフトペダルを外します。

スプロケットカバーは8ミリのボルト2本で留まっています。

さらに内側には、スピードセンサーを固定するためのカバーがついています。

スピードセンサーとカバーはすべて8ミリのボルトで固定されています。

カバーは下の1本が長く、上の2本が短くなっています。

問題のドライブスプロケットです。ワッシャーとして曲げ座金が使われていて、ナットのゆるみ止めになっています。

このワッシャーの曲げられている部分をまっすぐに戻してから、ナットの緩め作業に移ります。

ナットは、1/2のスピンナハンドルをさらに1mの鉄パイプで延長して、大トルクを掛けられるようにしました。また、ギアを入れておくのはもちろん、リアブレーキで後輪が回らないように抑えておいてもらいました。
10時の位置からトルクを掛けると、カキンと音がして工具が一気に8時の位置まで下りました。やったぜ。無事に緩めることができました。

古いチェーンの取り外し
つづいて、チェーンをカットして外していきます。
まずは作業しやすくするために、チェーンカバーを外します。
チェーンカバーは4本のボルトで固定されており、2本は10ミリのソケットで、もう2本は5ミリの六角レンチで外せます。
ボルト位置は下の4枚の写真をご参照ください。




チェーンカバーを外すことで、新しいチェーンを巻く際の作業が楽になります。

また、チェーンアジャスターを緩めておきます。ここはロックナットが12ミリ、アジャストナットが14ミリです。

チェーンをカットするにあたって、カットしたい部分をグラインダーで削ります。

このように、表面が平らになるまで。

実際のカット作業には、チェーンカットツールを使いました。

グラインダーで削った部分にカットツールのピンを当て、ピンを締めこんでいくことで、チェーンのピンが押し出されます。ピンが抜けることにより、チェーンカットができます。

カットしたチェーンがこちら。

リアホイールの取り外し、ドリブンスプロケットの交換
つづいて、リアホイールを外していきます。
アクスルシャフトのシャフト側は17ミリ。

ナット側は24ミリのメガネレンチで緩めます。

また、リアキャリパーは6ミリの六角レンチで緩めます。ここは工具が入りにくいので、ロングのソケットがあるといいでしょう。

リアホイールを外したら、ドリブンスプロケットを交換します。
ドリブンスプロケットは14ミリのナットで固定されています。スピンナハンドルに取り付けたソケットで緩めました。

ナットを外したら、スプロケットを入れ替え。

新しいスプロケットをナットで固定して、スプロケットの交換完了。ここのナットの締め付けトルクは59N・mだそう。

リアタイヤの交換
フロントタイヤの交換には苦戦させられたので、新しいリアタイヤは予めウォーマーで温めておきました。

まずはバルブコアをバルブレンチで外し、ビードを落とします。

その後、古いタイヤを取り外し。

エアバルブも交換します。

このように、返しの部分で切断することで、古いバルブは取り外せます。

新しいバルブを装着ツールで取り付け。

タイヤを温めて柔らかくすることで、組付けやすくなりました。コンプレッサーでビードを上げて、交換完了。

新しいスプロケットとタイヤを取り付けたリアホイールを、車体に取り付けます。キャリパーボルトの締め付けトルクは25N・m、アクスルシャフトの締め付けトルクは98N・mらしいですが、シャフトはまだ本締めしません。

ドライブスプロケットの交換
緩めておいたナットを取り外し、古いワッシャー(曲げ座金)とドライブスプロケットを取り外します。

新旧スプロケットを並べてみました。若干摩耗しているかな?という感じですが、目に見えるくらいの大きな摩耗は認められませんでした。

スプロケットを取り外した車体側も、チェーンクリーナーとブラシを使って古いチェーンオイルや砂利が固まった汚れを落としておきました。

新しいスプロケットと新しいワッシャーを取り付け、ナットで固定します。しかし、締め付けトルクは127N・m。そんなトルクを掛けようものなら、ギアを入れていてもトランスミッション側が負けてエンジンが回ってしまうので、この時点では一応の仮組み。

新しいチェーンの取り付け、ドライブスプロケットの本締め
つづいて、新しいチェーンをつけていきます。さぁ、果たしてチェーンは届くのか!?

アクスルシャフトの位置を一番前にしておき、チェーンを巻きました。余裕をもって連結することができました。シャフトが一番前にある状態だとチェーンは結構たるんでいるので、これなら大丈夫そうです。

今回のチェーンはクリップタイプなので、固定も簡単です。

チェーンのクリップを取り付けたら、アジャストナットでシャフトを少しずつ後ろに持っていき、チェーンの張りを調整しました。その後、シャフトの本締めを。締め付けトルクは98N・mらしい。

さらに、ドライブスプロケットの本締めも行います。緩めた時と同様に、リアブレーキでスプロケットが回らないように抑えておいてもらい、締め付けました。締め付けトルクは127N・mらしい。
最後に、外していたスプロケカバー、チェーンカバーを戻します。
各カバーの裏も、清掃しておきました。

スピードセンサーを取り付けた図。一応この状態で後輪を回し、スピードメーターが動くことを確認しました。

また、カバーを付けた後、シフトペダルが元の角度になるようにマーキング位置に戻しました。

オイル交換
最後に、オイル交換を行いました。
エンジンオイルのドレンは車体右側、オイルパンの後方についています。このドレンボルトを17ミリのメガネレンチで緩め、ドレンボルトを外します。

出てきたオイル。片道3kmほどの通勤で使っているバイクでちょい乗りが多いためか、オイルに若干の乳化が見られました。

古いオイルが抜けたら、ドレンボルトを締め(締め付けトルクは30N・mらしい)、新しいオイルを入れます。使用オイルはコスパ的にとてもよい、いつものオイル。オイルの規定量は、オイル交換のみで2.0L、フィルター同時交換で2.2Lとのこと。

というわけで、Ninja250の前後タイヤ、チェーン・スプロケ、オイル交換の作業は終わり。全体を通して約半日の作業でした。もうちょっと効率よく作業すれば、もっと早く終わったかもしれないとも思ったり。













コメント