<本サイトにはプロモーションが含まれます>
<本サイトにはプロモーションが含まれます>

【NC42】CB400SF Revo 復活計画④ 前後ブレーキの整備

CB400SFのフロントブレーキキャリパーの組み立て CB400SF
この記事は約12分で読めます。

前回、フロントフォークのオーバーホールを行い、ボロボロだったシール類の交換とヘドロのようなフォークオイルを交換しました。

今回は、引きずっている前後キャリパーのオーバーホール、さらに摩耗しているリアディスクローターを交換していきます。

フロントキャリパーのオーバーホール

マスターのリザーバータンクを開ける

キャリパーやブレーキホースを外す前に、リザーバータンクのフタを開けておきます。フルードを抜いた後だと陰圧になって開けづらくなりますし、そもそも万が一フタのネジがバカになっていて開かなければフルードを交換することができませんし。

現れたのは薄い麦茶のような色をしたブレーキフルード。劣化してますね。

劣化したブレーキフルード

ダイヤフラムは破れや硬化等なく、大丈夫そう。

フロントブレーキリザーブタンクのダイヤフラム

キャリパーの取り外し

まず、パッドピンを緩めます。キャリパーを外した後だと、トルクをかけづらいです。5mmの六角レンチで。

フロントブレーキのパッドピンを緩める

つづいて、キャリパーを固定しているボルトを外します。12mmのメガネレンチで。

CB400SFのフロントキャリパー固定ボルトを緩める

おっと、バンジョーボルトを緩めるのを忘れていました。12mmのメガネレンチで。ほんのちょっと緩めるだけにしないと、周りがフルードまみれになるので注意。

フロントブレーキキャリパーのバンジョーボルトを緩める

途中でステムのチェックしておこうと思いつきました。エンジン下側のフレーム前方にリジットラックをかけ、フロントのメンテナンススタンドを外します。

リジットラックでフロントを浮かせたCB400SF

ハンドルの動きはスムーズ、途中ガタ等もなさそうなのでOK。

CB400SFのステム確認

キャリパーからバンジョーボルトを完全に抜き、ホースからフルードを抜きます。グリコール系のブレーキフルードは塗装を傷めるため、あらかじめ水を張ったバケツで受けます。

ブレーキホースからフルードを抜く

ブレーキフルードを抜いた後、わずかに残ったフルードが垂れてこないよう、ホースの端をペーパーでカバーしておきました。

キャリパーから外したブレーキホースをカバーする

キャリパー内のフルードも抜きます。ひっくり返すだけ。

キャリパーからフルードを抜く

キャリパーのオーバーホール作業

フルードを抜いた後、キャリパーピストンを外すためにバンジョーボルトの穴から圧縮空気を吹き込みます。圧がかかってピストンが出てくるはず。

キャリパーにエアを吹き込んでピストンを出す

あらかた頭が出てきたピストンを、ピストンツールで取り外します。ピストン内側を掴む構造になっており、ピストン外周に傷がつかないようになっています。

外したピストンたち。

CB400SFの抜いたフロントキャリパーのピストン

ピストンを外したキャリパーから、シール類を外します。シールがはまり込んでいる溝の周囲に傷が入らないよう、ピックツールをシールに直接ぶっ刺して外します。どうせシールは新品に交換するし。

フロントキャリパーのシール除去

薄めた中性洗剤(台所用洗剤を使いました)と歯ブラシを使い、ブレーキダストを落としていきます。

フロントキャリパーの洗浄

流水ですすぎ、洗剤を洗い流します。

フロントキャリパーの洗浄

洗い終わったキャリパーは、エアを吹きかけて乾燥させます。ちょっと汚れが残っているのはご愛嬌。

洗ったキャリパーをエアで乾かす

キャリパーから外したピストンをピカールで磨きます。キャリパー内に入っていた部分は大丈夫そうで、ちょっと飛び出ていた部分に汚れが蓄積していました。

磨く際は必ず円周方向に、縦溝が入るとそこからフルードが漏れる可能性があります。

フロントキャリパーのピストンを磨く

こんなもんで許してやらぁ。

磨いたフロントキャリパーのピストン

表面が錆びているパッドピンも磨きます。錆びてるだけで段つきはなさそうですが、交換するかちょっと迷いました。

フロントキャリパーのパッドピンを磨く

キャリパーの組み立て

清掃したパーツ類を組んでいきます。

まずはキャリパーにピストンを入れるところから。

CB400SF(NC42)のピストン径は、上側が32mm、下側が30mm。それぞれに対応する純正シールセットが06451-MCJ-751と06451-MCZ-006。対向4ポッドでキャリパー2つなので、4つずつ必要です。

シール類にブレーキフルードを塗布してキャリパーの溝にはめていきます。シールセットのうち、シール内側が平らになっている方が奥のシールで、ちょっと段がついている方が手前側のダストシール。

フルードで濡れたところにピストンをまっすぐ挿入していきますが、入っていく音がちょっとえっち。

CB400SFのフロントブレーキキャリパーの組み立て

ピストンを組みつけたキャリパーに、ブレーキパッドを取り付けます。今回はもともとついていたパッドを掃除して戻しました。

パッドスプリングには方向性があるので注意。UPと書いてある方が、バンジョーボルト側になります。

CB400SFのフロントキャリパーパッドスプリング

組み上がったキャリパー。パッドスクリングの間をパッドピンが通過するような形。

組み立てたCB400SFのフロントキャリパー

キャリパーを車体へ取り付け・エア抜き

組んだキャリパーを車体に取り付けます。

フロントキャリパー固定ボルトの締め付け

キャリパーを固定した後、パッドピンを増し締めするのを忘れないこと。

バンジョーワッシャーは新品(90545-300-000)に交換。締め付けの際に潰れて漏れを防ぐものなので。

フロントキャリパーのバンジョーボルトにつける新しいワッシャー

リザーバータンクに新しいブレーキフルードを入れ、エア抜きをしていきます。

エア抜きは、エアツールのブリーダーキットを使うと一気に終わらせることができます。ニップルに8mmのメガネレンチをかけておき、エアで陰圧をかけた状態でニップルを緩めると、マスター側のフルードを吸ってくれます。

リザーバータンクのフルードがなくならないように気をつけながら、ニップル部分からフルードが出てきたらOK。あとはブレーキタッチを確認しながら、ちょっと残ったエアを抜けば終わり。

フロントブレーキのエア抜き

リザーバータンクのフルード量を確認し、ダイヤフラムと白い内蓋をかぶせます。

ブレーキフルードをリザーバータンクに満たした

最後に外蓋を留めておしまい。

フロントブレーキリザーバータンクのふた取り付け

リアキャリパーのオーバーホール

基本的な手順はフロントと同じ。

マスターのリザーバータンクを開ける

リアのフルードはそこまで色づいてはいませんでしたが、タンク底にちょっとしたゴミが。フルードを抜いた後で拭き取っておきました。

CB400SFのリアブレーキリザーバータンク

ダイヤフラムの確認。大丈夫そう。

CB400SFのリアブレーキリザーバータンクのダイヤフラム

キャリパーの取り外し

まずパッドピンを緩めます。リアのパッドピンは8mmのメガネレンチがかかるようになっており、なめづらそう。

CB400SFのリアブレーキパッドピンを緩める

VTR250に使えないかなと思い、試してみました。なんだかいけそうな気がする。何を隠そうこの私、六角レンチでパッドピンを緩めようとした際、なめてしまってとても面倒なことになったことがあるのだ。

VTR250のリアキャリパーにCB400SFのパッドピンをつけてみた

話はCBの方に戻り、バンジョーボルトを緩めます。12mmのメガネレンチで。ほんのちょっと緩めるだけにしないと、周りがフルードまみれになるので注意(2回目)。

CB400SFのリアキャリパーバンジョーボルトを緩める

キャリパー本体を取り外します。12mmのメガネレンチで後ろ側を固定しているボルトを外し、

CB400SFのリアキャリパー固定ボルトを緩める

前側のボルトを支点に、持ち上げて右にずらすと外れます。実は前側のボルト、キャリパー側に固定されていて、キャリパーサポートには刺さっているだけなんです。外さなくてもキャリパーは外せます。

CB400SFのリアキャリパーを外す

うん、きちゃない。

リアキャリパーのピストン

バンジョーボルトを外し、ホース・キャリパーからフルードを抜きます。

外したリアキャリパーからフルードを抜く

キャリパーのオーバーホール作業

バンジョーボルトの穴にエアを吹きこみ、ピストンを押し出します。

CB400SFのリアキャリパーにエアを吹き込んでピストンを出す

あらかた押し出したピストンを、ピストンツールで引っ張り出します。

CB400SFのリアキャリパーピストンを抜く

外したピストン、傷とかはなさそうなので磨けばいいか。

CB400SFの抜いたリアキャリパーピストン

キャリパーからシールを外します。

リアキャリパーから古いシール除去

薄めた中性洗剤と歯ブラシで、キャリパー本体の清掃。

リアキャリパーの洗浄

洗ったキャリパーを、流水ですすぎ。

リアキャリパーの洗浄

エアで水気を吹き飛ばし、乾かします。

洗ったキャリパーをエアで乾かす

汚れたピストンは、ピカールで磨きます。磨く際は必ず円周方向に、縦溝が入るとそこからフルードが漏れる可能性があります(2回目)。

リアキャリパーのピストンを磨く

表面手で触って引っかかりがなくなるくらいで許してあげます。

磨いたリアキャリパーのピストン

表面が錆びたパッドピンも、磨きます。なかなかしつこかったし、交換でもよかったかも?

リアキャリパーのパッドピンを磨く

キャリパーの組み立て

清掃したパーツ類を組んでいきます。

まずはキャリパーにピストンを入れるところから。

リアキャリパーの純正シールセットは06451-443-405。フロントと比べると、1つでいいから楽ちん。

シールセットのうち、シール内側が平らになっている方が奥のシールで、ちょっと段がついている方が手前側のダストシール。

フルードで濡れたところにピストンをまっすぐ挿入していきますが、入っていく音がちょっとえっち(大事なことなので2回目)。

リアキャリパーの組み立て

リアの場合はディスクローターを交換するので、パッドも新しくします。スポーツ走行するわけでもないし、純正相当でいいかなと。

リアキャリパーに取り付ける新品パッド

組み上がったキャリパー。

組み立てたCB400SFのリアキャリパー

リアディスクローターの交換

もともとついていたディスクローターは、段つきと摩耗が激しめ。

CB400SFの摩耗したディスクローター

厚みを測ってみると、3.25mm。ローターには”MIN. TH. 4mm”と書いてありました。実際の厚みは3.25mm。いや、ノギスで測ってるからね、マイクロメーターじゃないから正確に測れてないかもしれないしね。数字小さめに出てるだけでしょ。

ディスクローターの厚み

ディスクローターを外すため、リアホイールを外します。

ナット(車体右)側は24mm、

CB400SFのアクスルシャフトのナットを緩める

シャフト(車体左)側は17mmのメガネレンチで。

CB400SFのアクスルシャフトを緩める

外したリアホイール。スプロケのガタつきはないので、ハブダンパーはへたってなさそう。

取り外したCB400SFのリアホイール

スプロケを外して、ハブダンパーを目視で確認。見た目の損傷もなさそう。

CB400SFのハブダンパー

スプロケとハブダンパーを外した状態でひっくり返し、ディスクローターを外します。大抵の場合はネジロック剤が塗ってあるはずなので、長めのスピンナハンドルに6mmの六角ソケットをつけて、一発エイっと。やっぱりネジロック剤がついてました。

ディスクローターを固定しているボルトを緩める

新旧ディスクローターの比較。新しいディスクはArashi製にしました。ジムカーナでArashi製のディスクローター使っている方もいらっしゃるので、大丈夫なものだと信じてる。

リアディスクローター新旧比較

古いネジロック剤を落としたディスクローターの固定ボルトに、ネジロック剤を塗布してディスクを固定します。

ネジロック剤を塗布したディスクローター固定ボルト

できあがり。

新しいディスクローターを取り付けたリアホイール

なお、リアブレーキを組むのはまた後で。今組んだとしても、スプロケ交換でまた外すことになるので、そういった諸々の作業が終わってから。

まとめ

今回は、前後キャリパーのオーバーホール・リアディスクローターの交換を行いました。

交換したパーツはこれら。

ブレーキフルードはホンダ純正のものを使用。

また、ピストンを外す際、ピストン外周に傷がつかないよう、ピストンツールを使いました。

なお、他にもリアホールを外す作業があるため、リアブレーキを組むのはその作業が終わってから。

次回、チェーン・スプロケ交換、リアサス交換編へつづく。

(PR)バイク保険は安くできる!

バイク保険は保険会社によって保険料が異なります!

そして、毎年見直すとどんどん安くなっていくことがあります

保険料は、走行距離、事故歴や、等級、免許証の色、乗られる方の年齢等々によって計算されます!

そのため・・・

「誰にとっても常にこの保険会社が安い」という事はありません。 みなさんの状況によって、一番安い保険会社は異なります!

そこで、複数の保険会社から見積もりを取れば、自分に合った一番安くてお得な保険会社がわかります!

★比較するなら一括見積もりが便利★

コメント

タイトルとURLをコピーしました