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【NC42】CB400SF Revo 復活計画③ フロントフォークのオーバーホール

CB400SFの清掃したフロントフォークパーツ CB400SF
この記事は約11分で読めます。

前回、CB400SFはエンジンオイル・冷却水・エアクリーナーエレメント・スパークプラグの交換を行い、エンジン始動の確認を行いました。

今回からは、実際の走りに関わる部分を整備していきます。

まずは、バッキバキのダストシール、さらにダストシールをめくったらサッビサビだったフロントフォークをオーバーホールしていきます。

割れたフロントフォークのダストシール
フロントフォークの劣化したオイルシール

このフォークを開けてみて思ったことは、フォークオイルは定期的に交換しましょうね、ということ。

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フロントフォークの取り外し

まずはフロントフォークの取り外しです。

フロントホイールの取り外し

まずはフォークに固定されているキャリパーを外します。固定ボルトは12mmの六角。

CB400SFのフロントキャリパー固定ボルトを緩める

フロントホイールを取り外すため、アクスルシャフトを締め付けている割り締めボルトを緩めていきます。頭が12mmのメガネレンチで緩めます。ボルトは左右2本ずつ、計4本。

CB400SFのフロント割り締めボルトを緩める

続いて、アクスルシャフトのナットを外します。24mmのメガネレンチで。

アクスルシャフトのナットを緩める

ナットを外したら、貫通ドライバーでシャフトの端を小突き、反対側からシャフトを抜きます。

CB400SFのアクスルシャフトを貫通ドライバーで押し出す

フロントホイールが外せました。外したホイールはディスクが接地しないように邪魔にならない場所へ。

フロントフォークの取り外し

フォークに固定されている、フロントフェンダーを外します。5mmの六角レンチで左右2本ずつ、計4本のボルトを外します。

CB400SFのフロントフェンダーを外す

続いて、フォークをトップブリッジで固定しているボルトを緩めます。クリアランス的にメガネレンチがかからなかったので、ソケットを使ってラチェットレンチで外しました。頭が12mmの六角。

CB400SFフロントフォークを固定しているトップブリッジのボルトを緩める

次にフォークのトップキャップを緩めます。トップブリッジのボルトで締め付けられた状態だと、トップキャップのネジ部に力がかかっています。その状態で緩めようとすると、ネジ部が破損する可能性があるので注意。

また、フォークを車体から外した後ではトルクかけづらいので、フォークを外す前に緩めておきましょう。先日VTR250のフォークオイルを交換する際にキャップを緩め忘れていて、再度付け直したのはここだけのヒミツ。

24mmのメガネレンチで緩めます。この段階では緩めるだけ、まだ外しません。

CB400SFフロントフォークのトップキャップを緩める

トップキャップを緩めた後で、ステムで固定しているボルトを緩め、フォークを車体から外します。

14mmのメガネレンチで。緩める際にフォークが落ちないよう、支えておきましょう。

CB400SFフロントフォークを固定しているステムのボルトを緩める

オーバーホール

フロントフォークの分解

外したフォークのトップキャップを完全に開けて、中身を出します。

上からカラー・ワッシャー・スプリングの順に出てきます。

CB400SFのフロントフォークから出したカラー・ワッシャー・スプリング

これらを抜いたら、フォークの中のオイルを排出していきます。何度かストロークさせると、だいたい抜くことができます。

フォークから出てきたものは、ヘドロのような異臭がする何かでした。もはやオイルと呼べるような代物ではありませんでした。

CB400SFフロントフォークから出した古いオイル

続いて、ダストシールを外します。細いマイナスドライバーをシールとアウターチューブの間に差し込み、持ち上げます。力を入れすぎてアウターチューブを傷つけないように注意しながら。

CB400SFフロントフォークからダストシールを外す

ダストシールを外したら、オイルシールをとめているクリップを外します。すんげー錆びてる。

CB400SFフロントフォークからクリップを外す

フロントフォークをオーバーホールする上での鬼門、ボトムボルトの緩めです。ネジロック剤が使われる箇所ですし、奥まったところにありますし、なかなかしんどめ。

6mmの長い六角ソケットを長めのスピンナハンドルにつけて、トルクがかけられるようにします。一方でフォークは、アウターチューブをクランプで固定しておきます。

一発えいっとトルクをかけると、パキッといい音がしてボルトを緩めることができました。

CB400SFのフロントフォークボトムボルトを緩める

ボトムボルトを外すと、インナーチューブからシートパイプ・スプリングが出てきます。

CB400SFフロントフォークから出したシートパイプ

最後に、オイルシールを抜きます。

抜くといっても、インナーチューブを何度か力をこめて引き、力技。

CB400SFフロントフォークからオイルシールを外す

各パーツの洗浄・パーツの確認

各パーツを、パーツクリーナーで洗浄していきます。

どれだけ開けてなかったのか分かりませんが、各パーツは緑みがかったヘドロのような何かまみれ。

なんだかんだで、840mLのパーツクリーナーを丸々1本使い切ってしまいました。

CB400SFの清掃したフロントフォークパーツ

フォークから外したスライドメタルです。コーティング(黒っぽい部分、左側のインナーチューブ固定のものは外側、右側のアウターチューブ固定のものは内側)に消耗がなさそうなので、再使用します。

CB400SFフロントフォークから出てきたスライドメタル・ガイド

また、シートパイプについていたリングも問題なさそうだったので、再使用します。

というわけで、交換するパーツ類は下写真の4種類。

CB400SFフロントフォークの新品部品

フロントフォークの組み立て

パーツクリーナーで清掃した部品を組んでいきます。

まずはインナーチューブに、上からワッシャー、アウターチューブ固定のスライドメタル、インナーチューブ固定のスライドメタルを取り付け。インナーチューブのスライドメタル(一番下)は、ぴったりはまる溝があるので、手で軽く広げながらそこへ。

聞いた噂では、ワッシャーを組み忘れてオーバーホール直後でオイル漏れさせた人がいるとかいないとか…。

CB400SFインナーチューブにスライドメタル・ガイド・ワッシャーをつける

続いて、インナーチューブの上から、スプリングをつけたシートパイプを入れ、インナーチューブ下から先っぽを出します。出てきた先っちょに、ロックピースをかぶせます。

CB400SFインナーチューブにシートパイプ・ソケットをつける

上写真の状態で、インナーチューブをアウターチューブに入れます。シートパイプの先につけたロックピースが外れないよう、優しく。

シートパイプ+ロックピースがアウターチューブ底にきた状態で、ボトムボルトを締めます。このボルトはアウターチューブとロックピース・シートパイプを固定するもの。

ボルトには、新品のクラッシュワッシャー(90544-283-000)を取り付け、ネジロック剤を塗布してから、締めます。

ネジロック剤を塗布し新しいワッシャーを取り付けたCB400SFフロントフォークのボトムボルト

続いて、オイルシールの組み付けです。

純正部品(51490-MKA-D81)は、オイルシールとダストシールがセットになっています。

CB400SFフロントフォークの新しいシールセット

と、その前に、インナーチューブの錆びを、#2000のペーパーで磨いておきます。せっかくの新しいシールに、取り付け時に錆びの上を通ることで傷がつき、オイル漏れの原因になることを防ぐためです。

インナーチューブの磨き

手で触って違和感がなくなるまで、チューブ横方向に磨きます。縦に磨いて縦溝が入ると、それもまたオイル漏れの原因となりえます。

磨いたインナーチューブビフォーアフター
磨く前後のインナーチューブ

研磨して錆びのザラザラ感がなくなったインナーチューブの上部から、オイルシールを通します。オイルシールには、フォークオイルを塗布。

CB400SFフロントフォークのシールにオイルを塗布

また、オイルシールには上下の向きがあります。下写真に写っている刻印がある側が上です。

CB400SFフロントフォークの新しいオイルシール

オイルシールの打ち込みです。

シールプッシャーという名の専用工具があるのですが、私は下写真のようなものを手作りして使っています。1mの単管パイプの先に塩ビ管をつけ、さらに塩ビ管の先はシールを傷つけないようにならしています。

CB400SFフロントフォークにオイルシールを打ち込む

シールの打ち込みは、シールストッパーのグリップが入る溝が完全に見えるまで。

CB400SFの打ち込んだオイルシール

シールを打ち込んで見えた溝に、ストッパーをつけます。もともとついていたものはサビまくってたので、新品純正品(51447-KA4-711)に交換。

CB400SFフロントフォークの新しいクリップ

溝にぴったり入るよう、はめます。

CB400SFフロントフォークにクリップをつける

さらにその上からダストシールをはめます。ちょっと固かったけど、がんばって押し込んだ。

CB400SFフロントフォークにダストシールを取り付ける

フォークオイルを入れる

シール類を組んだフォークに、オイルを入れていきます。

推奨フォークオイルはウルトラCOスペシャルIII SAE-10W(ホンダ純正オイル)らしいのですが、ヤマハのG-10を使います。ホンダのより安いっていう理由で僕が普段使っているのがあったから。

動粘度も若干違います(ホンダ:36.1mm2/s、ヤマハ:33.2mm2/s)が、僕には違いがよくわかりません。

オイル量は460±2.5cm3だそうです(知恵袋情報)。どうせあとで油面調整するので、ちょっと多めに入れておきます。

新しいフォークオイル

スプリング等入れていないフォークにオイルを入れて、ゆっくりと数回ストロークさせてエアを抜きます。

CB400SFフロントフォークのエア抜き

その後、油面調整です。インナーチューブを完全に押し込んだ状態で、インナーチューブ上端から油面までの距離を測ります。オイルレベルは139mmだそうです(こちらも知恵袋情報)。

油面調整は、専用の油面調整ツールを使用しました。

CB400SFフロントフォークの油面調整

フォークを組み上げる

油面調整後、スプリング、ワッシャー、カラーの順に入れていきます。調整したオイルが飛び跳ねないように優しく。

スプリングは、巻きが密になっている方が下になるように。

CB400SFフロントフォークにスプリングを入れる
CB400SFフロントフォークにワッシャーを入れる
CB400SFフロントフォークにカラーを入れる

トップキャップのOリングは純正新品(91356-KF0-003)に交換。

CB400SFフロントフォークトップキャップの新しいOリング

新しいOリングを取り付けたトップキャップを、24mmのメガネレンチで締めていきます。ただし、本締めはフォークを車体に取り付けてから。

CB400SFフロントフォークのトップキャップを締める

フロントフォークの車体への取り付け

オーバーホールが完了したフロントフォークを、車体に取り付けます。

突き出しはとりあえず、インナーチューブ上端とトップブリッジが同じ高さになる、0mmとしました。

CB400SFフロントフォーク取り付け

ボルトを締める順番は、

  1. ステムで固定するボルト(14mm)
  2. フォークのトップキャップ(24mm)
  3. トップブリッジで固定するボルト(12mm)

の順番です。トップキャップを本締めするまえにトップブリッジ固定ボルトを締めると、ネジ部に力がかかってしまい破損の可能性があるためです。また、フォークを固定しておかないとトップキャップにトルクをかけられません。

フェンダーを戻し、ホイールを戻します。

アクスルシャフトには、モリブデングリスを塗布しておきました。

グリスを塗布したアクスルシャフト

なお、外していたキャリパーは、この後オーバーホールするのでこの時点では戻していません。

まとめ

今回は、フロントフォークのオーバーホールを行いました。

交換したパーツはこれら。

また、フォークオイルはヤマハのG-10を使用し、油面は139mmとしました(知恵袋の情報により)。

みんな、フォークオイルは定期的に交換しような!1万km走行か1年ごとに交換するんだぞ!長期間放置しとくとフォークの中身ヤバいことになるからな!

次回、前後ブレーキ整備編へつづく。

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