もうかれこれ12年近く乗っているVTR250、こいつのヘッドカバー部分からオイルが滲んできていて、そのオイルが汚れを拾っていて、どうにも見栄えがよくありません。
こちらがリアバンク。
こっちがフロントバンク。
そこで、ヘッドカバーガスケットを交換することとしました。
ヘッドカバーまでのアクセス
作業スペース確保のため、キャブレターとラジエーターを外します。
その前段階として、ガソリンタンクの取り外し。
続いて、冷却水の排出。これがあるから、冷却水の交換タイミングと同時にやりたかった。
そして、キャブレターの取り外し。
サーモスタットをフレームに固定しているボルトを外し、サーモスタットが動くようにしてスペース確保ができるようにします。邪魔なら外してしまっても可。
ラジエーターの取り外し
ラジエーターを取り外します。
まずは、接続されているクーラントホースとサーモスイッチの端子を抜きます。
さらに、ファンモーターから伸びている線をたどり、カプラーを抜きます。下写真の黒いカプラー。
ラジエーター上部のボルトを2本外します。
ラジエーター下部は、ボルトの頭にはまっているだけなので、ラジエーターをうまく動かしてここから外してやります。
最後に、サーモスイッチとファンモーターをつなぐ線を、クリップから外します。あれ?ラジエーターからサーモスイッチの端子を抜く必要なくね?まぁいいや。
ラジエーターが外れました。
ヘッドカバーガスケットの交換
ヘッドカバーを開ける
ヘッドカバーを固定しているボルト4本を外します。
フロントバンクのご開帳。
同様に、リアバンクもご開帳。
古いガスケットの除去
ヘッドカバーについてきた古いガスケットを外します。
さらに、プラグ付近にあるOリング2つも外します。ドライバーで指しているところと、その手前にあるもの。
さらに、ヘッドカバーボルトのラバーマウントも外します。
交換部品
フロントバンク用の交換部品がこちら。3種7点。
リアバンク用の交換部品がこちら。同じく3種7点。ですが、一番大きなガスケットは、フロントバンク用とリアバンク用で違うので注意。
まとめると、
ヘッドカバーの取り付け
新しいガスケット類を取り付け、ヘッドカバーを閉めます。
サービスマニュアルでは、シリンダのU字になっている部分とその周辺にシール剤を塗布するように指示があります。純正指定のシール剤が手元になかったので、ワコーズのガスケットメイクを使用しました。
ヘッドカバーを閉じて、新しいラバーマウントを取り付けたボルトを10N・mで締め付け、完了。ボルトの頭が飛び出したスペシャルボルトは、フロントバンクの右前であることだけに注意。
組み上げ
外した諸々を、組み上げていきます。
ラジエーターとキャブレターを取り付け、冷却水を注入してエア抜き、ガソリンタンクを取り付けておしまい。
これから寒くなってくるタイミングなので、冷却水はPG55 GTにしました。凍結温度が-20度のもの。
作業時間としては、トータル3時間くらいだったかな。
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