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【ZR400-E2】ZRX400フロントフォークオーバーホール・インナーチューブ交換

ZRX400
この記事は約8分で読めます。

5年ほど動かしていなかったZRX400を復活させるべく、ここのところ作業を続けている友人。そんな彼から、フロントフォークのオーバーホールの依頼を受けました。

彼曰く、諸々でウン十万円はかけているとのこと。復活させるとともに、大きくカスタムもするんですって。

そんな彼のもとへ向かうと、ZRXは宙に浮いていましたとさ。すでにフロントフォークは外れていたので、そこの部分は作業省略。

すでに外されたフロントフォークを確認。インナーチューブに錆が浮いていました。まぁ、カスタムに伴ってインナーチューブも交換するからいいんですけど。

フォークの分解

というわけで、早速バラしていきます。

トップキャップの取り外し

まずはトップキャップを22ミリのメガネレンチで外します。

なお、せっかくフォークが車体から外れていたのですが、人力でインナーチューブを押さえても力が足りないので、一度アンダーブラケットで固定して緩めました。

また、トップキャップ上からちゃんと押さえながら緩めましょう。中のスプリングによりテンションがかかっているので、ちゃんと押さえていないとキャップが飛んでいきます。

スプリング等を取り出し、古いオイルを排出

トップキャップを外したら、中からカラー、ワッシャー、スプリングを取り出します。さらに、フォークを逆さまにして、中から古いオイルを排出。

少なくとも10年は開けていなかったというフォークからは、ヘドロのような臭いの何かが出てきました。エンジンオイルはマメに変えるのにフォークオイルは変えないという人が多いですが、フォークオイルでバイクの挙動がかなり変わります。特に正立フォークは簡単に変えられるので、ちゃんと変えましょう。

ドレンボルトの取り外し

さて、続いてフォークのオーバーホールにおける鬼門の、ドレンボルトの取り外し。

まずはヒートガンで温めて、気持ち外れやすくします。

ドレンボルト側は10ミリのヘックス。

フォーク内部のカートリッジは、27ミリのカートリッジホルダーを使って固定します。

これは24ミリ/27ミリなので、24ミリのソケットを使って固定します。

何かかんかで外せました。楽に外したいなら、万力を使ってアウターチューブをガッチリと固定したほうがいいです。

ドレンボルトを外すと、フォーク内からカートリッジが出てきます。

インナーチューブの取り外し

ここまで来たら、ほぼ勝利は確定です。インナーチューブをサクッと外してやりましょう。

まずはダストシールを外します。

つづいて、オイルシールを押さえているスナップリングを外します。

ダストシールもスナップリングも、細いマイナスドライバー等でこちょこちょやれば、外せます。特殊な工具は必要ありません。

その後、アウターチューブからインナーチューブを引き抜くように何度かゴン、ゴン、と引っ張ってやると、インナーチューブが外せます。

分解したパーツたち

こちらが分解したパーツたち。再利用するアウターチューブ、カートリッジ、スプリング、ワッシャー、カラーについては、パーツクリーナーで清掃済み。

組み立て

新品のインナーチューブ

これまで使っていたインナーチューブに錆が浮いていたこと、カスタムで色を変えたいということで用意したインナーチューブがこちら。

珍しいブラックのインナーチューブです。

インナーチューブ・カートリッジの固定

新しいインナーチューブ(インナーチューブ用のブッシング付)にカートリッジを入れ、下から先端を出します。

その状態でアウターチューブに入れて、新しいガスケットワッシャーを取り付けたドレンボルトで固定してやります。

今回はガスケットだけでなく、ボルトも新品に交換。こだわりたいんですって。

外したとき同様、10ミリのヘックスとカートリッジホルダーを使って、ボルトを締めます。

オイルシールの圧入

つづいて、オイルシールを圧入していきます。

ここで必要になるパーツがこれら。

ブッシングに関しては、コーティングが剥がれていたら交換となっていますが、そう頻繁にチェックすることもないパーツなので、オーバーホールの際は変えてしまいましょう。

インナーチューブの上から、ブッシング、ワッシャー(再利用)、オイルシールの順に通します。

オイルシールには、フォークオイルを塗布しておきます。

オイルシールプッシャーで圧入します。

下写真のように、スナップリングをかける溝が完全に見えるまで圧入できればOK。

スナップリング・ダストシールの取り付け

新品のスナップリングとダストシールを取り付けます。なお、このあとアウターチューブを塗装するということで、ダストシールはアウターチューブに取り付けず、インナーチューブに通しただけ。

フォークオイルの注入、油面調整

ここまできたら、フォークのオーバーホール作業も佳境です。

フォークにフォークオイルを入れていきます。一応サービスマニュアルには規定のオイル量が書いてありますが、どうせ油面で調整するので規定量よりも多めに入れます。520mlほど入れました。

何度かフォークをゆっくりとストロークさせてエア抜きを行い、調整ツールを使って油面を合わせます。

今回作業したZRXは、車台番号がZR400E-013xxxなので、E2になります。サービスマニュアルによると、E2の油面標準値は94±2mmとのことで、94mmに合わせました。

最終組立

油面を合わせたら、最後の仕上げです。オイルがはねないように、ゆっくりとスプリングを入れます。

つづいてワッシャー。

最後にカラーを。

新しいOリングを取り付けたトップキャップを締めるのですが、こだわりたい彼はトップキャップも新品に。

とりあえず手で締められるところまで締めます。本締めは車体に取り付けてから。

それにしても、ブラックのインナーチューブ、かっこいいですわね。

最後、車体に取り付けて、トップキャップを本締めして作業完了。

彼のZRXリフレッシュ計画は、まだ続きます。がんばれ。

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