この度、しばらくの間このCBR250Rの面倒をうちで見ることになりました。

そこで早速、オイルが漏れ漏れの漏れなフロントフォークをオーバーホールし、修理していきます。

フォークの取り外し
まずはフォークを車体から取り外していきます。
ホイールの取り外し
フォークを取り外すためには、ホイールを外さねばなりません。
まずは、アクスルシャフトの割り締めボルトを12ミリのメガネレンチで緩めます。ホイールを外すだけなら緩めるだけ、ボルトを抜かなくてもいいのですが、今回はフォークのオーバーホールでこのボルトが邪魔になるので、ここで抜いてしまってもいいでしょう。

つづいて、ブレーキキャリパーを外します。12ミリのメガネレンチで、キャリパーボルト2本を外します。

外したキャリパーがこちら。おそらく、漏れたフォークオイルが付着し、さらにそこにブレーキダストやらの汚れがついて、とてもおぞましいことになっています。この汚れは、パーツクリーナーを使って落としておきました。

さて、次にシャフトを緩めます。
ナット側は19ミリ。

シャフト側は17ミリです。まだここでは緩めるだけで、シャフトは抜きません。

さて、メンテナンススタンドでフロントを上げるのですが、CBR250R MC41はアンダーブラケットのセンター真下をブレーキホースが通っていて、そのままではメンテナンススタンドを掛けられません。
そこで、このブレーキホースをまとめているボルトを10ミリのメガネレンチで外し、ホースを動かせるようにしてやります。

フリーになったブレーキホースをちょっとよけてやることで、このようにメンテナンススタンドを掛けることができるようになります。

メンテナンススタンドでフロントを持ち上げたら、シャフトを抜いて、ホイールを外してやります。
フェンダーの取り外し
ホイールを外したら、次にフェンダーを外します。
フェンダーは合計6本のボルトで留まっています。
まずはフォーク前側のボルト4本。5ミリの六角レンチで外します。

さらにフォーク後ろ側上部にあるこの位置のボルト。

ここはフェンダーの内側から8ミリのメガネレンチで外します。

フォークの取り外し
フォークについている諸々を取り外せたので、いよいよフォーク本体の取り外しです。
まずは、ハンドルの取り外し。CBR250Rはセパハンなので、ハンドルはフォークに取り付けられています。下写真の位置のボルトを、6ミリの六角レンチで緩めます。

つづいて、トップブリッジのフォーク固定ボルトを12ミリのメガネレンチで緩めます。

ここで、フォークを車体から取り外す前に、トップキャップを緩めておきます。17ミリのソケットを使用しました。

続いて、アンダーブラケットのフォーク固定ボルトを、14ミリのメガネレンチで緩めます。

ここまできたら、フォークを自由に動かせるようになります。しかし、このままではまだ抜けません。
フォーク上部に、抜け防止のストップリングが取り付けてあります。
一度フォークを下から押し上げて、C型のストップリングを外し、その後で下に抜いてやる必要があります。

というわけで、無事にフォークを車体から取り外すことができました。

フォークの分解・洗浄
外したフォークを分解していきます。
まずはトップキャップを外し、中からカラー、ワッシャー、スプリングを取り出します。

つづいて、フォークを逆さまにして、古いフォークオイルを排出します。逆さの状態で何度かゆっくりとストロークさせ、古いオイルを出せる限り出していきます。
出てきたオイルは、フォークオイルというよりむしろヘドロといった方がいいものでした。

フォークオイルを出し切ったら、ダストシールを外します。細いマイナスドライバーをアウターチューブとダストシールの間に差し込み、てこの原理で持ち上げてやることで簡単に外れます。

ダストシールの下には、シールクリップがあって、オイルシールが外れないようになっています。このシールクリップも外してやります。
それにしても、汚れがひどい、、、

次に、アウターチューブのボトムとインナーチューブ内にあるシートパイプを固定しているボルトを外します。6ミリの長い六角のソケットをスピンナハンドルに取り付け、一気にトルクをかけて緩め、外します。ここのボルトはねじロックが打ってあったりするので苦戦することが多いのですが、今回はすんなりいきました。

ボトムボルトが外れると、フォーク内からシートパイプとスプリングを出せるようになります。フォークをひっくり返して取り出します。

その後、インナーチューブを何度か強めに引き抜く方向に引っ張ってやると、オイルシールが外れ、インナーチューブをアウターチューブから外すことができます。さらにアウターチューブ内にはシートパイプのロックピースが入っているので、こちらも回収しておきます。
こちらが分解直後のアウターチューブ内。とても汚れていて、目も当てられません。

こいつをパーツクリーナーを使って、きれいにしてやりました。

さらに、分解した他のパーツもこのように洗浄。この洗浄作業で、パーツクリーナーを2本使い切りました。。。また、点錆が浮いていたインナーチューブは、800番、1000番、2000番の耐水ペーパーを使って磨いてやりました。

フォークの組み立て
分解洗浄を行ったフォークを組むにあたって、用意した新品パーツがこれら。

まずは、インナーチューブにブッシュを取り付けます。部品番号51415-KFB-901で注文したら、どうやら部品番号が変更になったようで、下写真のものが届きました。ちゃんと取り付られたので、問題ありません。

ちなみに、古いブッシュがこちら。コーティングはまだ剥げてはいませんが、ちょっと摩耗して薄くなっている感があります。交換しなくても良かったのかもしれませんが、次にいつフォークを開けるか分からないので、一応交換しておきます。

さらに、インナーチューブ上部から、アウター用のブッシュとワッシャーを取り付けます。

こちらのブッシュは、コーティングが剥げて地肌が見えてしまっています。交換した方がいいと思います。

これらを取り付けたインナーチューブに、スプリングを取り付けたシートパイプを上から入れて、下から出てきたシートパイプ先端にロックピースを取り付けます。この状態で、アウターチューブへ。

ボトムボルトに取り付ける銅ワッシャーは、オイル漏れを防ぐシーリングワッシャーとなっているため、必ず交換します。

新しいワッシャーを取り付けたボルトで、アウターチューブとインナーチューブ内のシートパイプを固定します。
続いて、オイルシールの圧入です。

オイルシールには向きがあります。このように刻印がある面が上側になるように取り付けます。

裏面には刻印がありません。

オイルシールを通す前に、ストップリングの溝をマスキングテープで覆い、エッジでオイルシールが傷つかないようにしてやります。

オイルシールの圧入には、専用工具を使用します。

オイルシールにアタッチメントを当て、その上からO型のハンマーを打ち込み、圧入していきます。

圧入は、シールクリップを取り付ける溝が見えるようになるまで。圧入ができたら、クリップを取り付け、その上からダストシールを取り付けます。
続いて、フォークオイルを入れていきます。
CBR250R(MC41)は、オイル粘度10番、オイル量331ml、油面150mmだそうです。
使用したフォークオイルは、ヤマハのG-10。各社の10番はほとんど同じ粘度なので、一番価格がお手頃なヤマハのものを、私は好んで使っています。
規定量は331mlですが、どうせ後で油面で合わせるので、多めに350mlほど入れました。

数回ゆっくりストロークさせてエア抜きをし、さらに10分ほど放置して、その後また数回ゆっくりストロークさせてエア抜き。
エア抜きが終わったら、フォークを一番縮めた状態で、油面調整ツールを使って油面を合わせます。150mmにセットし、余分なオイルをシリンジで抜きました。

オイルを入れて油面を調整したフォークに、スプリングを入れてやります。巻きが密になっている方を下にして、オイルが跳ねないようにゆっくりと。その後、ワッシャー、カラーの順番で入れます。

トップキャップのOリングも新品に交換しておきます。

新しいOリングを取り付けたトップキャップを締める際、スプリングをちょっと押し縮めてやる必要があるので、注意が必要です。
フォークを取り付ける際、一度余分に上まで持ち上げてストップリングを取り付けます。その後、ストップリングが当たってこれ以上下がらなくなるところまで下げてやれば、自然と高さが合うはずです。なお、フォークを固定する前のこの状態で、トップキャップを本締めしてやります。そのあと、トップブリッジやハンドルのボルトを締めて、固定します。

フォークを取り付けてから、ホイール、キャリパーを取り付けました。ここでフェンダーを取り付けていないのは、前のオーナーが中途半端に自家塗装したものをきれいにやり直すため。

CBR250Rちゃんの整備記事は、この後も続くかも、、、?







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