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VFR800F公道復帰計画① エアクリーナー・エンジン/フォークオイル・冷却水編

カウルを剥がしたVFR800F VFR800F
この記事は約13分で読めます。

車検が切れてから約半年放ったらかしにしていたVFR800F。しばらく見ない間に、バイクにかけていたカバーは色褪せて残念なことになっていました。

色褪せたバイクカバー

カバーを外して確認すると、ディスクローターにはうっすらとサビが(まぁこれは全然問題ない範囲でしょう)。

うっすら錆びたフロントのディスクローター
うっすら錆びたディスクローター

チェーンは油切れ感ありますが、錆びてはいませんでした。

オイルの切れたチェーン

意外とパッと見は綺麗な感じではありますが、半年以上動かしていなかったし、車検受けないとなので、点検兼ねて諸々整備をしていきます。

バッテリーの充電

バッテリーが上がっていたわけではありませんが、充電しておきます。

バッテリーはシートの下に。タンデムシートを外し、さらに前半分のシートも外します。

まずはシートの後ろ側左右にあるボルトを外し、シートを外します。

シート固定ボルト

シートの下にはカバーがあり、バッテリーはさらにその下。

前2本と後ろ1本の3本のピンを外し、カバーを外します。

バッテリーカバー

バッテリーが顕になりました。マイナス→プラスの順にターミナルを外し、バッテリーを外します。

VFR800Fのバッテリー

バッテリーチャージャーで充電。そんなに減っていたわけではなく、数時間で充電完了していました。

バッテリーの充電

エアクリーナーエレメントの清掃

エアクリーナーエレメントの確認のため、フューエルタンクを持ち上げます。

タンク前側のボルトを六角レンチで外します。

ガソリンタンク固定ボルト

さらに、サイドカバーを留めている、跨ったときに膝下あたりにあるボルトを、六角レンチで外します。

サイドカバーのボルト部分

下写真の左側の穴に差し込まれてるブッシュを外し、後ろ方向にスライドさせてタンクにかかっているツメを外せば、サイドカバーが外れます。

サイドカバーの下

この状態でタンクを持ち上げます。

ガソリンタンクを持ち上げる

エアクリーナーカバーを留めているビス7本をプラスドライバーで外し、カバーを外すと、エアクリーナーエレメントにアクセスすることができるようになります。

エアクリーナーカバー

見た目少々汚れていますが、3万km走っていないので、今回はエアで清掃のみ。サービスマニュアルによると、交換サイクルは4万kmらしい。

エアクリーナーエレメント

フォークオイルの交換

乗り始めてもうすぐ5年になるのに、今まで一度も変えたことのないフォークオイルを交換します。

フロントホイールを外す

フロントの割締ボルトを12mmのメガネレンチで緩めます。左右ともに。

フロントフォークの割締めボルト

ホイールを外すにあたって邪魔になるキャリパーも外します。マウントボルトは14mmのメガネレンチで。

フロントブレーキのキャリパーマウントボルト

アクスルシャフトは、片方は22mmのメガネレンチで、

アクスルシャフトの右側

反対側は17mmの六角レンチで。

アクスルシャフト左側

こんなデカい六角なんて今まで使ったことなかったので、今回新たに購入しました。

フロントフェンダーとスピードセンサーを外す

フェンダーを固定しているボルトは、下部の左右2本ずつ。

フロントフェンダーの固定ボルト

さらに上の方にホースやらを留めているのがあります。

フロントフェンダーの固定ボルト

また、フォークボトムに付いているスピードセンサーを外します。

VFR800FのABSセンサー

フロントフォークを取り外し、古いオイルを抜く

くっついている諸々がなくなったので、フロントフォークを取り外します。

まずはトップブリッジ部の固定ボルトを12mmのメガネレンチで緩めます。

フロントフォークのトップブリッジ固定ボルト

次に、フォークのトップキャップを24mmのディープソケットで緩めます。ハンドルアップスペーサーがついているのと周りがごちゃついているため、メガネレンチではアクセスできません。また、減衰調整の部分が飛び出しているので、浅いソケットは使えないかも。

フロントフォークのトップキャップを緩める

最後に、ステムのアンダーブラケット部の固定ボルトを14mmのメガネレンチで緩めます。緩めるとフォークが外れるので、下側を支えながら。

フロントフォークのステム固定ボルト

あらかじめ緩めておいたトップキャップを外し、キャップと減衰をかけるオリフィスに繋がる部分のロックナットを、14mmのオープンレンチ2本使って緩め、キャップを外します。

フロントフォークのロックナット

この穴の中に、トップキャップから伸びる長い棒が突き刺さっているので、真っ直ぐ引き抜きます。

フロントフォークにスペーサーを取り付けた状態

体重をかけてC型のワッシャーを外すと、スペーサーが外れます。その後、スプリング上部のワッシャーとスプリングを抜き、バラし完了。

フロントフォークからスペーサーが外れた状態

その状態でフォークをひっくり返し、オイルを抜きます。元々赤いはずなのに、見る影もないオイルが出てきました。たぶんちゃんと減衰効いてなかったんだろうな。

古いフォークオイル

逆さまの状態で何度かインナーチューブをストロークさせ、しばらく逆さまの状態でオイルをできるだけ抜きます。

フォークオイルを抜く

使っているドレンパンはストレートのもの。蓋つきで密閉できるので、廃油の持ち運びもできる便利なグッズ。

オイルが抜けるのを待つ間、フォークから取り出した諸々をパーツクリーナーで洗浄。

洗浄したフロントフォークのパーツ

また、インナーチューブに若干のサビがみられたので、#2000のペーパーで磨いておきました。磨くときは縦に磨かず、円周方向に。

インナーチューブをペーパーで磨く

新しいフォークオイルを入れる

サービスマニュアルでは、推奨フォークオイルは“Honda ウルトラクッションオイル 10W”とされたいましたが、個人的な好みにより(主にお値段)ヤマハのフォークオイルG-10を使います。片方で506±2.5cm3なので、1Lを2つ用意。VTR250にも同じフォークオイル使っているので、余っても問題なし。

新しいフォークオイル

506±2.5cm3とサービスマニュアルに書いてはありますが、どうせ油面で合わせるのでちょっと多めに入れます。

新しいフォークオイル

オイルを入れた後、ゆっくりと数回ストロークさせてエアを抜きます。オリフィスに繋がる穴からエアがぽこぽこ出てきて、見てて楽しい。

フォークオイルのエア抜き

油面調整ツールを使い、フルストロークさせた状態で油面の調整。サービスマニュアル通り、108mmにしました。

フォークオイルの油面調整

フォークの組み立て

真ん中の筒を引き出した状態で、スプリングとワッシャーを入れます。このオリフィスに繋がる筒、気を抜くと中に下りていって引き出すのが面倒になるので注意。

フロントフォークからスペーサーが外れた状態

その後スペーサーを入れ、スプリングを縮めた状態でC型ワッシャーで固定します。

フロントフォークにスペーサーを取り付けた状態

この状態で、中央の筒にトップキャップから伸びる棒を入れつつ、トップキャップを取付。筒からオイルが溢れてくるので、溢さないように注意。

フロントフォークにトップキャップを取り付ける

14mmのオープンレンチを2つ使い、トップキャップをオリフィスから繋がる筒に固定。

フロントフォークのロックナットを締め付ける

インナーチューブを引き上げて、スプリングをちょっと押し縮めながら、トップキャップを閉めます。

フォークのトップキャップを締める

車体への取付は、外したときと逆の手順で。ボトム→トップキャップ→トップブリッジの順に締めていきます。

エンジンオイルの交換

約半年ほど前の乗らなくなる直前、オイル交換時にフィルターも交換していたため、今回はオイルのみの交換です。

アンダーカウルの取り外し

オイルだけの交換ならアンダーカウルを外す必要はないのですが、どうせ後で外すことになるので外してしまいます。作業しやすくなるしね。

カウル下のリベットを外します。プラスドライバーで緩めて中央のピンを伸ばした状態にすると、外せます。アンダーカウルを外すなら、後ろの3本のみ。

アンダーカウルを留めているブッシュ

アンダーカウル後ろ側上部には、プッシュリベットが。細いもので中央部を押し込み、外します。

アンダーカウル固定ブッシュ

左側のアンダーカウルのみ、サイドスタンド根元近くに固定ボルトがあります。六角レンチで。

アンダーカウル固定ボルト

また、左右とも下部分に六角のボルトが2本ずつあります。

アンダーカウルのボルト

リベットとボルトを外したら、アンダーカウル全体を後ろ側へスライドさせ、ミドルカウルに引っかかっているツメを外します。

アンダーカウル上部のフック

古いエンジンオイルを抜く

エンジンオイルを抜く前に、オイルフィラーキャップを緩めておきます。万が一開かなかった場合、動かせなくなるのを防ぐため。

オイル注入口

オイルドレンボルトは、ドレンホース類がまとまっている近く。17mmのソケットもしくはメガネレンチで。

オイルドレンボルトを緩める

ある程度緩めたら、ドレンプラグリムーバーを使ってドレンボルトを外します。手で外してオイルがぶっかかるのを防止できるので、とても便利。

ドレンプラグリムーバー

オイルが抜けきるまで、しばしお待ちを。

オイルを排出する

EZバルブ取り付けの検討

今回、オイル交換がラクになるEZバルブを取り付けてみようとしました。コックをひねるだけでオイルを排出でき、毎度ボルトを緩めなくてよくなる便利グッズ。

ただ、VFR800F(RC79)の取付情報は見つけることができず、クリアランス等分からない状態。つまり人柱。

VFR800Fのドレンボルトはネジ径12mmでピッチ1.5mmなので、EZ-109を。さらにボルトガードがあるので、それをかわすための延長アダプターAS-109を購入。

EZバルブのEZ109とAS109

オイルが抜けた後、AS-109+EZ-109を取り付けようとしましたが、完全に締まりきる前にコック部分がエキパイに干渉。これ以上締め込むことができなくなりました。

VFR800FはEZバルブ取り付け不可

さらに延長アダプターを噛ませるにしても、車体下からかなり飛び出ることが予想されるため、走行中に接地してしまう危険性があると考えられます。というわけで、EZバルブの取付は断念。

新しいエンジンオイルを入れる

さて気を取り直して、ドレンボルトを締め、新しいオイルを入れていきます。

使用したオイルは、CastrolのPOWER1 4T 10W-40

新しいエンジンオイル

オイル交換のみでは、2.9L。気持ち少なめに入れて、後でちょい足しするスタイル。

新しいエンジンオイル

また、今回はしばらく動かしていなかったので、エンジン内のサビや汚れが心配。ということで、オイル添加剤のSUPER ZOILを加えました。金属の表面を再生させる働きがあるとか。VFR800Fはエンジンオイル全容量3.9Lなので、320mlを全量添加(添加剤を320ml加えることを計算に入れず、オイルを出しすぎたのはここだけのお話)。

スーパーゾイルの添加

冷却水交換

フォークオイルと同じく、乗り出してから4年は交換していない冷却水も交換します。

ミドルカウルの取り外し

冷却水の交換には、ミドルカウルを外す必要があります。ラジエーターキャップがミドルカウルで隠れているためです。

アンダーカウルを外した状態で、下面のリベットと近くのボルトを外します。

ミドルカウル下部のボルト

続いてラジエーターカバーを外します。左右にボルトちリベットが1本ずつ、計4本を外し、

ラジエーターカバーの固定ボルトとブッシュ

上部のブッシュ2箇所を外します。

ラジエーターカバーを外す

続いてインナーロアパネル。プッシュリベット3本と六角ボルト1本で留められています。

ロワパネル

また、インナーアッパーパネルの下部にある六角ボルトも外します。このパネルは取り外す必要はないのですが、このボルトがミドルカウルに留められているためです。

アッパーパネル固定ボルト

つづいて、カウル後ろ側の六角ボルト、

ミドルカウル横のボルト

ハンドル下の六角ボルトを外します。

ミドルカウルのハンドル下にあるボルト

あとは各部のツメを外せばミドルカウルが外れるはずですが、ここで問題が。カウルとエンジンガードが干渉して外れません。

ミドルカウルを外そうとするとバンパーに干渉する

というわけで、ミドルカウルは外さず、ラジエーターキャップにアクセスできるように開いただけに。

カウルを剥がしたVFR800F

古い冷却水を抜く

ウォーターポンプのドレンボルトを外します。

ウォーターポンプ部のドレンボルト

ラジエーターキャップはミドルカウルの隙間を上から覗くと見えます。

VFR800Fのラジエーターキャップ

ラジエーターキャップを開けると、ドレンボルトから勢いよく冷却水が排出されます。

ウォーターポンプからクーラントを抜く

冷却水のドレンボルトはもう一つ、フロント側のシリンダーにもあります。エキパイの隙間からアクセス、

シリンダーのクーラントドレンボルト

ユニバーサルジョイントを駆使したラチェットを使って緩めました。

シリンダーのクーラントドレンボルト
シリンダーのクーラントドレンボルト

エクステンションにユニバーサルジョイントとユニバーサルソケットをつけた、ぐねぐね仕様。

ユニバーサルジョイントをつけたラチェット

ドレンの位置的に、オイルフィルターやらエキパイやらがびしょびしょになってしまいます。しゃあない。

シリンダーからクーラントを抜く

リザーブタンク内の冷却水は、ドレンホースに圧縮空気を吹き込んで、ウォーターラインへ追い込んで排出。このとき、ラジエーターキャップは締めておかないと、周りに冷却水が飛び散って悲惨なことになります。

リザーブタンクからクーラントを抜く

リザーブタンクに水道水を入れて、ドレンホースから同じように圧縮空気を吹き込んで、ウォーターライン内を水洗い。

ウォーターラインの洗浄

ドレンから出てくる廃液が透明になったらOK。

ウォーターラインの洗浄

新しい冷却水を入れる

ドレンボルトを締める前に、シーリングワッシャー(90463-ML7-000)を新しいものに交換。

クーラントドレンボルトのワッシャー

入れる冷却水は、何かで前に使ったPG55HQが残っていたので、同じものを追加購入。サービスマニュアルによると冷却水は、ラジエーターとエンジンに2.92L、リザーブタンクに0.16Lで、合計3.08Lとのこと。

新しいクーラント

切って漏斗状にしたペットボトルを使って、ラジエーターにクーラントを入れていきます。

新しいクーラントを注ぐ

ラジエーターの口からエアが出なくなるまで、口まで一杯に入れたら、エンジンをかけてウォーターラインを回し、エア抜き。水温が上がってサーモスタットが開いたら、さらにエアが出てきて水位が下がるので、適宜クーラントを追加。

エアが抜けなくなったらラジエーターキャップを締め、リザーブタンクにもクーラントを。その後再度エンジンを始動し、ファンが回るくらいの温度になっても冷却水がオーバーフローしないことを確認。

エンジンが冷えた後、車体右側のサイドカバーがついていたあたりから、リザーブタンクの水位を確認し、完了。

クーラントリザーブタンクのチェック

次回、ブレーキ清掃・フルード交換・プラグチェック編へとつづく。

おまけ 外したカウル類の洗浄

せっかくカウルを外したので、普段は手の届かないところまで洗ってやります。

カウルの洗浄

洗い終わったら、ぶら下げて屋内干し。

洗ったカウルの乾燥

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