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フロントフォークにイニシャルアジャスターを取り付けてプリロード調整可能にする方法【VTR250】

取り付けたイニシャルアジャスター VTR250
この記事は約6分で読めます。

バイクのサスペンションには、想定された重量が設定されています。

しかし、乗り手の体重や積載量が、メーカー想定の重量とかけ離れている場合、バイクの乗り心地は悪くなってしまいます。具体的には、サスペンションが縮みきってしまったり、伸びきってしまったりすることがあります。

サスペンションには、「縮む」と「伸びる」の二つの役割があります。そのためには、バイクにまたがっただけの状態で、程よい位置まで沈む必要があります。その位置を決めるのが、プリロードです。

しかしながら、車種によっては、フロントフォークにプリロード調整機構が備わっていないものもあります。ただ、そういった車種でもパーツ交換で簡単にプリロード調整機構を取り付けることができます

作業にあたって必要な物

今回取り付けるイニシャルアジャスターです。車種によってフロントフォーク径や取付部のネジピッチが違って適合が異なります。必ず、ご自身の車両に適合するかを確認した上で用意してください。

作業中は、フロントフォークに車重をかけない方が格段に作業しやすいです。ステムからフロントを持ち上げる上記のようなフロントスタンドを使用することで、フロントフォークが伸びた状態にして作業しましょう。

作業工程には、インナーカラーの切断があります。切断できれば何でもいいのですが、汎用性から電動工具を使うのが便利です。真っ直ぐきれいに切りたいというのであれば、下記のようなパイプカッターを使う方がいいのですが、バイクのメンテナンスやカスタムでは他に使う場面がなさそうだったので、私は購入を見送りました。

また、これらの他に、各車種に対応するメガネレンチ六角レンチという基本的な工具を用意しましょう。

作業手順

  1. 純正トップキャップの取り外し
  2. インナーカラーの切断
  3. イニシャルアジャスターの取り付け

純正トップキャップの取り外し

まずはもともとついているフロントフォークのトップキャップを外します。この際、トップキャップを緩める前に、トップブリッジのフォークを固定しているボルトを緩めます。トルクがかかった状態だとフォークのチューブがわずかに歪んでいます。その状態でトップキャップを緩めるためにネジを回すと、ネジ部分が破損してしまうリスクがあるためです。

トップブリッジのボルトを緩める
はじめにトップブリッジのボルトを緩めてから、トップキャップを外す

トップキャップを外したら、中に入っているインナーカラーを取り出します。

インナーカラーの切断

つづいて、フォークの中から取り出したインナーカラーを切断します。

インナーカラーのカット

切断用の刃を取り付けたディスクグラインダーで切断した後、研削用の刃に変えて切断面をならしていきます。

カラーの切断面をならす

切断量の決め方は後述します。

イニシャルアジャスターの取り付け

切断したカラーをフォークの中に入れる

切断したインナーカラーをフォークの中に入れ、今回取り付けたかったイニシャルアジャスターを取り付けます。トップキャップを外したときと逆の順番で、イニシャルアジャスターを締め付けてから、トップブリッジのフォークを固定しているボルトを締め付けます。トルクがかかった状態だとフォークのチューブがわずかに歪んでいます。その状態でトップキャップを緩めるためにネジを回すと、ネジ部分が破損してしまうリスクがあるためです。

イニシャルアジャスターの締め付け

インナーカラー切断量の決め方

イニシャルアジャスターを取り付ける当初の目的である、プリロード調整が適切にできるようにするためには、インナーカラーの長さを適切にする必要があります。

純正トップキャップの厚み

純正トップキャップの厚みは、約18mm。

イニシャルアジャスターのプリロード最弱時の厚み

イニシャルアジャスターのプリロード最弱時の厚みは、約27mm。

イニシャルアジャスターのプリロード最強時の厚み

イニシャルアジャスターのプリロード最強時の厚みは、約45mm。したがって、このイニシャルアジャスターの調整幅は、約18mmであることがわかります。

イニシャルアジャスターのプリロード最弱時の厚みが、純正トップキャップよりも厚くなっています。そのため、カラーがこのままの状態でイニシャルアジャスターを組んでしまうと、純正よりもスプリングが押し縮められた状態に、つまりプリロードがかかった状態になってしまいます

そこで、インナーカラーを短くします。切断量は、イニシャルアジャスターのプリロード最弱時の厚みと、純正トップキャップの厚みの差よりも大きくします。そうすることで、純正よりもプリロードを抜いたセッティングが可能になるのです。

VTR250純正カラーの長さ

切断前の純正インナーカラー(品番:51402-ML7-921)の長さは、150mm。

上述の計測値から、イニシャルアジャスターのプリロード最弱設定時に、純正と同じプリロード量とするためには、約9mm切断すればいいわけです。さらに、切断量をこれより大きくすることで、純正よりもプリロードを抜くことができるようになります。

切断したカラーの長さ

切断後のインナーカラーの長さは、約131.5mm。約18mm切断して、純正からプリロードを抜くのもかけるのも可能にしました。さらに、このイニシャルアジャスターによる調整幅のちょうど中間くらいが、純正のプリロード量となるようにしています。

まとめ:プリロード調整できるようにする方法

調整機構がもともとついていないVTR250を、プリロード調整できるようにしました。

プリロードを調整できるようにすれば、主に乗り手の重量差に合わせたセッティングが可能になるのです。

フロントフォークの純正トップキャップを、イニシャルアジャスターに交換する。そして自分が調整したい範囲に応じて、インナーカラーを切断するだけの、簡単作業です。

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