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【DA64VエブリイのOEM】マツダ スクラム(DG64V)の諸々メンテと車検

スクラム
この記事は約14分で読めます。

普段の移動用とトランポとして使っているマツダのスクラム(DG64V、スズキのDA64VエブリイOEM)が、海の日に車検満了日を迎えます。車検を機に、これまであまり手をつけていなかった部分のメンテナンスを行いました。

下に潜ったりホイール外したりするので、四輪ともジャッキアップしてウマをかけておきます。

リジットラックで4輪浮かす

ミッションオイルの交換

まずはミッションオイルの交換。MTで4WDではないため、この部分はトランスミッションのみ。走った後のオイルが冷えないうちにやってしまいます。

古いミッションオイルを抜く

まずはじめに、ミッションオイルのフィラーボルトを緩めます。万が一オイルを抜いた後でボルトの固着により外れず、オイルが入れられなかった場合、自走することができなくなってしまいます。

緩めるのに使ったのは、スピンナーハンドル(差込角12.7mm)と差込角9.5mmへのアダプター。ボルトの頭は四角形で、9.5mmのアダプターでいい感じに回せます。

ミッションオイル注入口のボルトを緩める

同様にミッションオイルドレンボルトを緩めて外します。

ミッションオイルドレンボルトを緩める

オイルが出てきます。エンジンオイルほど黒くはなってないけど、透明感がある程度なくなったオイル。交換履歴は分からないけど、少なくとも新車から7万km以上走行してる間、交換されてないことはないのかも。

ミッションオイルの排出

マグネット付きのドレンボルトには、そこそこな量の鉄粉が付着していました。ウエスで拭き取って、パーツクリーナーで洗浄。

鉄粉の付着したドレンボルト

各ボルトには、オイル漏れ防止のために液体ガスケットを塗布。

液体ガスケット

ネジ部分に、こんな感じで。まずはドレンボルトのみ締めます。

液体ガスケットを塗布したボルト

新しいミッションオイルを入れる

DG64Vスクラム(DA64VエブリイのOEM)のミッションオイル量は約1.5Lとのことで、Castrol Universal 75W-90の1L缶を2本準備。

新しいミッションオイル

オイルはオイルサクションガンを使って注入します。

オイルサクションガン

オイルを缶からサクションガンで吸い上げて、ホースを注入口へ差し込んで、オイルを入れていきます。

新しいミッションオイルの注入

注入口から溢れるまで入ったら、注入完了。液体ガスケットを塗布したフィラーボルトを締め、周りのオイルをパーツクリーナーで掃除して、おしまい。

いっぱいまで入れたミッションオイル

デフオイルの交換

続いて、リアのデファレンシャルオイルの交換。エンジンの回転を伝えるプロペラシャフトと、後輪に伸びるシャフトとの間にある、ギアが噛み合う部分のオイルです。

古いデフオイルを抜く

まずはデフオイルのフィラーボルトを外します。ここもミッションオイル同様、9.5mmのアダプターで。

デフオイル注入口のボルトを緩める

次にドレンボルトを外します。事前情報ではここも9.5mmのボルトのはずだったのですが、なぜか17mmの六角になっていたので、17mmのソケットを使って外しました。以前交換したときに、ボルトの頭をなめてしまったとか?

デフオイルドレンボルトを緩める

出てきたオイルは、透明感が薄くちょっと茶色味かかっていました。

デフオイルの排出

新しいデフオイルを入れる

DG64Vスクラム(DA64VエブリイのOEM)のデフオイルは約1.5Lという前情報から、Castrol TRANSMAX MANUAL 80W90の1L缶を2本準備。

新しいデフオイル

オイルサクションガンでオイルを缶から吸い上げ、注入口にホースを差し込んで新しいオイルを入れます。ミッションオイルよりもちょっと緑かかった印象。

新しいデフオイルの注入

注入口からオイルが溢れてくれるまで入れたら完了。フィラーボルトを締めて、周りをパーツクリーナーできれいにして、おしまい。

いっぱいまで入れたデフオイル

エアコンフィルターの交換

1年前にこの車を購入した際、エアコンフィルターは交換されていたようですが、毎年交換が推奨されているので、交換します。

取り付けるエアコンフィルターは、PIAAのもの。適合はコチラから確認できますが、64エブリイ・スクラムは”EVC-S5“です。

新しいエアコンフィルター

DG64Vスクラム(DA64VエブリイのOEM)のエアコンフィルターは、助手席前のグローブボックス奥にあります。

グローブボックスの取り外し

グローブボックスを外すと見える、写真手の位置のフィルターカバーを外し、古いエアコンフィルターを外します。

エアコンフィルターのストッパーを外す

新旧エアコンフィルターの比較がコチラ。全体的に黒く汚れてるし、何なら色々と挟まってる。

新旧エアコンフィルターの比較

新しいエアコンフィルターを、UPマークの矢印の向きを上側にして取り付け、フィルターカバーを取り付けておしまい。

新しいエアコンフィルターをセット

エアフィルターの交換

昨年購入時にエアフィルターは交換してもらってたようですが、その時から1万数千km走ってますし、ちょうど車検でタイミングいいので交換します。

購入したのは、エアコンフィルターと同じくPIAAのもの。適合はコチラから確認できますが、62エブリイ・スクラムは”PS69“。

新しいエアフィルター

エアフィルターは、運転席下のドア側、黒い台形の形をしたエアクリーナーボックスの中に。ボックスを留めているクリップを外し、古いエアフィルターを外します。

スクラムのエアクリーナーボックス

新旧比較がコチラ。思ったよりも汚れてないなという印象。オイル交換ついでに外してちょっと掃除すれば、もうちょい使えるのかもしれない。

新旧エアフィルターの比較

新しいエアフィルターを取り付けます。フィルターの飛び出し量が大きい方が下側。まぁ形からして逆さまだと取付できませんけど。

新しいエアフィルターのセット

エアクリーナーボックスの蓋を閉めて、クリップを元通りに留めたらおしまい。

スパークプラグ交換

DG64Vスクラムのスパークプラグは、年式によって物が違うので注意が必要です。NGKの適合品番検索によると、エンジンヘッドが変わった後期型は、LKR7BI8(90090)とのこと。

新しいプラグ

スパークプラグはデンソーからも出ていますが、個人的にはNGK推し。理由は単純で、僕がNGKのオーナーの1人だから。というわけで、NGKのプラグをいっぱい買って、売上に貢献してくれよな!と言ってもデンソーはプラグ事業をNGKに譲渡する方向で話が進んでいるようで、つまりもうちょっとすればデンソーのプラグでもNGKの売上になるのか、デンソーのプラグがなくなるのか。

という話はさておき、プラグは助手席下のエンジンヘッド部にある樹脂カバーの下にあります。カバーを留めている4本のボルトを外し、カバーを外します。

プラグカバーのボルトを緩める

カバーを外すと、ダイレクトイグニッションが。これらを固定しているボルト各1本を外し、ダイレクトイグニッションを引き抜きます。なお、一番右側のみ、配線の長さの都合上カプラーを外さないと抜けません。

スクラムのダイレクトイグニッション

あらわになったプラグホール。16mmのプラグレンチで、付いているプラグを外します。

スクラムのプラグホール

新旧比較。手ブレで見づらいですが、電極形状が違うように見えました。減ったにしてはって感じだし、製品仕様の変更?

新旧スパークプラグの比較

締め付けは、プラグの箱に書いてある通りに。まずは手締めで締まるところまで、そこからさらに工具を使って1/2回転締め(パッキン付タイプなので)

スパークプラグの説明書き

3本取り付けたら、ダイレクトイグニッションと樹脂カバーを戻しておしまい。

クーラント交換

2年に1度の交換が推奨されているクーラントを交換していきます。

クーラントを抜く前準備

クーラント交換にあたって、まずはクーラントを抜く必要があります。まずはその準備をしていきます。

前側のアンダーカバーを外す

クーラントのドレンは、アンダーカバーで隠れているので、外します。下写真2枚で丸をつけているボルト2本、ブッシュ5本で留まっています。

前側アンダーカバー
前側アンダーカバー

サーモスタットにアクセスできるようにする

エンジン付近のサーモスタット部分に、エア抜き穴があります。そこからエアを入れる/抜くことで、冷却水の排出、注入ができるようにします。

サーモスタットはちょうど運転席と助手席の間、ドリンクホルダーの下にあります。

まずはドリンクホルダー脇のブッシュを左右1本ずつ外し、ドリンクホルダーを外します。

ドリンクホルダーのピンを外す

次にサイドブレーキ後ろ脇のブッシュとドリンクホルダー下のビス、左右1本ずつ、計4本外し、サイドブレーキのカバーを外します。

サイドブレーキカバーのピンを外す
ドリンクホルダー下のビスを外す

その下の鉄板が、四隅でボルト留めされています。

中央のプレートを固定しているボルト
中央のプレートを固定しているボルト

ボルトを外して板をずらすと、八角形のものが見えます。これがサーモスタットキャップ。サイドブレーキを外さなくても、ずらすだけでここにアクセスできるようになります。

運転席助手席間のパネルをずらす

古いクーラントを抜く

クーラントドレンは、車体前端のちょっと運転席寄りにあります。下写真の白い樹脂のボルトで蓋がされています。こいつを外し、

スクラムのクーラントドレンスクリュー

ラジエーターキャップを外すと、

ラジエーターキャップを開ける

ドレンから勢いよく冷却水が出てきます。

クーラントを抜く

さらに、ラジエーターキャップちょい上にあるエア抜きホースを抜き、

クーラントエア抜きホースを抜く

サーモスタットのエア抜きボルトを緩め、さらに冷却水を抜いていきます。

サーモスタットのエア抜きボルトを緩める

また、リザーブタンク内の冷却水も抜いて、タンク内を洗っておきます。

クーラントリザーバータンク

リザーブタンクは、フロントグリルを留めているボルトを外して、スペースを確保して引き出します。

フロントグリルのボルトを緩める

リザーブタンクの側面下側に、配線がクリップで留められています。このクリップを外すと、リザーブタンクを完全に取り出すことができます。

リザーバータンクにクリップ留めされている配線

中身を捨てて、水で中を洗い、タンクを元に戻しておしまい。

リザーバータンクを洗う

新しいクーラントを入れる

DG64Vスクラム(DA64VエブリイのOEM)の交換時のクーラント量は3.5Lという前情報をゲットしていたので、そのまま使える2Lのクーラントを2つ用意しておきました。

新しいクーラント

ドレンとサーモスタットのエア抜きボルトが締まっている状態、ボンネット内のエア抜きホースは抜いた状態で、クーラントを入れていきます。クーラントドレンボルトは樹脂製で、きつく締め込むと割れるようなのでご注意。漏れない程度にクッと締めるくらいのイメージ。

新しいクーラントを入れる

サーモスタットのエア抜きボルトを緩めてエアを抜き、減った分をラジエーター口から足します。この操作を、エア抜きボルトからクーラントが出てくるまで繰り返します。

サーモスタットからのエア抜き

エア抜きホースを差し込み、ラジエーター口元まで注水、ラジエーターキャップを閉めます。

クーラントをいっぱいまで入れる

リザーブタンクのFULLまでクーラントを入れ、ファンが回るまでエンジン暖気。

クーラントを入れたリザーバータンク

この操作でウォーターラインに残っていたエアが抜け、その分リザーブタンクのクーラントが減るはずです。エンジンが冷えた後でリザーブタンクの液量を確認し、クーラント交換完了

ブレーキの残量確認・フルード交換

ブレーキのドラム、シュー、ディスク、パッドの確認をし、フルードの交換をします。

リアのドラムブレーキ

まずはリアブレーキ。

ドラムを外すと、中にはブレーキダストが溜まっています。構造的にしょうがないので、エアで吹き飛ばしてきれいにしておきます。

ドラム内のブレーキダスト

シューの残量も大丈夫そう

リアブレーキのライニング

ブレーキフルードはDOT-3。

新しいブレーキフルード

まずはボンネット内にあるリザーバータンク内のフルードを新しいものに交換しておきます。

ブレーキフルードリザーバータンク

DG64Vスクラム(DA64VエブリイのOEM)のブレーキ部分にあるニップルは、右後輪にはありません。ブレーキラインの長さから、左後→左前→右前の順にフルード交換していきます。

後輪のニップルは8mmのメガネレンチで緩め、エアツールで陰圧をかけながらブレーキライン内のフルードを交換します。リザーブタンクが空にならないように注意しながら。

リアブレーキからのフルード交換

フロントのディスクブレーキ

フロントはディスクブレーキ。パッドは1年前の購入時に交換してもらっていたこともあり、残量十分。

フルード交換用のニップルは、10mmのメガネレンチで緩めます。

フロントブレーキからのフルード交換

3ヶ所からブレーキライン内のフルードを交換し、ボンネット内のリザーブタンク内の液量をチェックし、作業完了。

エンジンオイルの交換

これまでの整備からもう少し距離走り、いつもオイル交換している3,000kmを過ぎたので、エンジンオイルの交換をします。

まずは、助手席下のフィラーキャップを緩めます。

その後、ドレンより古いオイルを抜いていきます。ドレンボルトはEZバルブに交換しており、コックを開くだけでオイルを抜くことができ、楽ちん。

新しいオイルはSP 5W-30の100%化学合成油。デザイン・缶印刷されてないから安いらしい。

新しいオイル

オイル交換のみだと使用量は2.8L。オイルジョッキに入れて、助手席下のフィラーから入れていきます。

新しいオイルの注入

オイルレベルの確認です。一度エンジンをかけてオイルをエンジン内に回し、エンジンを切って5分ほどオイルを落とします。その後、運転席下のレベルゲージでチェック。

一度ゲージのオイルを拭き取り、サイドゲージを挿入、引き上げたときにゲージについてきたオイルから、オイルレベルを判断します。オイルレベルがゲージに2つ開いている穴の間にあるので、OK。

オイルレベルチェック

車検

さて、諸々の整備を終わらせ、いつも満載の荷物も下ろし、ついに車検当日です。

さぁ行こうと思ったら、期限が過ぎた点検ステッカーに気づきました。このステッカー、お店で点検してもらうと貼ってもらえるやつなのですが、期限が切れたままのものを貼り続けてるのは違法で、車検に通りません(一度それで落ちたことがある)。あっぶねー。

到着しました、軽自動車検査協会京都事務所。普通車の車検とは建物が違うので、注意。

まずはメインの建物で書類一式もらい、記入します。

記入例等も一緒にもらいました。

続いてD棟で、検査手数料と重量税の納付、自賠責保険への加入を行います。

  • 検査手数料:2,200円
  • 重量税:6,600円
  • 自賠責保険(24ヶ月):17,540円

で、合計26,340円でした。

再度軽自動車検査協会の建物に戻り、書類に不備がないかチェックしてもらいます。ユーザー車検は初めてではないけどそんなに頻繁には来ないと伝えると、初心者マークのシートをもらいました。これがあると、検査員がアドバイスをくれるらしい。

というわけで、いよいよ検査です。

右のヘッドライトロービームの光軸で引っかかったけど、ハイビームでは通ったので問題なし。

光軸でバツが出たときは一瞬ヒヤッとしましたが、他は全てクリアして、何とか一発OK。

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